2017 コミュニケーションデザイン演習2

千葉工業大学工学部デザイン科学科

【第5回】絵コンテ

今回は、前回作った構造図/フローチャートに沿って、具体的な絵コンテ(動きのスケッチ)づくりに取り組んでもらいました。

ここら辺から、だんだんと作業のペースに個人差が出てくると思いますので、作業の進度別にポイントをまとめます。

 

▶ポイント 

・コンセプトが浮かばない、進まない人へ

興味のある魚に自分なりのキャッチコピーをつけてみましょう。言葉づくりもデザインです。しっくりくるキーワードを早々に思いついた人から、どんどんイメージが沸き上がっているようです。絵と言葉を協力体制させて手を動かしてみましょう。

・コンセプトは決まったけど、マンネリしてきた

導入のタイトルフォントにこだわってみたり、好きな演出を探してみたり、自分が楽しいと思える動画づくりを模索してみましょう。アニメーションは特に、「作り手が楽しんでいるかどうか」が、作品に顕著に表れると思います。もしかしたら、コンセプトを見直す必要があるのかもしれません。

・順調に進み、余力がある人へ

絵コンテの見栄えは、あとからポートフォリオにしたときの見栄えにかなり影響します。自分なりに「それっぽく」見える描き方や筆記具を模索してみましょう。遠藤先生おススメの筆記具はハイユニだそうです(TAの須田は受講当時、シャーペンしか使っていなかったので微妙な絵コンテになりました…)。

また、配られた用紙や付箋の使い方も考えてみましょう。枠が足りなくなったら、付箋で紙を拡張するなどして追加要素を漏らさないようにしましょう。

 

▶みんなの作業風景

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▶よかった作品

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純化されており、画面のレイアウトがリアルに見えてくる絵コンテになっています

 

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上の作品と同様、全体の様相が非常にわかりやすいです

 

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動きが具体的で、シーンが見えてくる絵コンテです

 

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構造や内容のボリュームを、言葉でわかりやすく表現しています

 

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アングルを考慮した描き方がいいですね

 

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タイトルでストーリーを十分に語れています、インフォグラフ的なシーンを取り入れているのもいいですね

 

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切り貼りするなど、構造を何度も見直す工夫がされています

 

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左上にシーン名を記述し、項目で紙を分けています。初めから場当たり的に一連のストーリーを組むのではなく、構造を意識できています

 

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内容が濃く、非常に見やすい絵コンテです

 

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スピード感があり、どんどん手を動かしているのがわかります。かつ全体を見通しています

 

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アングルを意識しており、これを見ただけでも映像が浮かんでくるようです

 

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時間を意識したりと、全体を俯瞰できています

 

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アオリイカの動きがこのアニメの軸であることがわかります

 

▶次回

素材づくりに入ります。今回の絵コンテを家で完成させてきましょう。

絵コンテの紙、スケッチブック、筆記具などは引き続き持ってきてください。